STUDENT COLUMN

高校生LGBTsコラム 【学校生活で経験した辛さを後輩たちに味あわせたくない!】

僕の名前はくろまるです。
本名とはかけ離れたハンドルネームを使用して活動しています。

東京都の定時制高校に通っています。四年制と思われがちですが、僕の学校は3部生となっていて、自分で授業を選び時間割を組んで、3年で卒業することを目指しています。1クラスは大体14人ですが、部によって異なります。

僕は、体の性別が女性で、心の性別が男性のトランスジェンダーです。気づいたのは小学6年生の時ですが、思い返せば、「保育園の時から女の子として生きてはいなかったな」と思います。

高校に入って、初めてLGBTQ当事者が集まるコミニュティに参加しました。そこで「性はグラデーション」と言うことを実感して、型にハマれなくても、自分の自認する性別が男性ならそれでいいんだ。と、自分が自分らしくいるための自信になりました。

中学時代、もちろん楽しく充実した面もありましたが、嫌な事の方が多かった3年間でした。

そのうちの一つとして、特に苦い思いをした『制服』
僕の学校は、男子は学ラン、女子はブレザーで、僕は当たり前のようにブレザーを与えられました。学ランを着用すると思っていた僕にとって、その現実は受け入れ難いものでした。
制服を着る事に耐えられず、ジャージで登校した際には「なんで1人だけジャージなんだ!家に帰れ!」と正門で怒鳴られた事もありました。
中学三年生、担任の先生にカミングアウトしました。担任の先生は「あと半年だから我慢しろ」
励ましや、ゴールまであと少しだよって意味を含めて言ったのだろうけど、僕にとっては、その半年すら長く感じた。

卒業してもうそろ3年経つ今、僕は江戸川区の中学校の制服を選択できるよう、change.orgを通して、署名活動を始めました。

きっかけは、コロナの影響で始まった、江戸川区の男女分け分散登校。もし自分が同じ立場だったらと思うと、いてもたってもいられなくなった。

自分と同じ苦しみや我慢を覚える後輩が1人でも減ったら良いなと言う思いを今この活動に繋げています。

僕が思う自分らしく生きられる世の中は、みんなが”型にハマれない違和感を『個性』”と思える世の中だと思います。

僕は中学生の時、自身を男性と思っていた反面、世の中の『男性』の型にハマれない自分は、男性じゃないのかなと思い、自分に自信がなくて、「自分は何者なんだろう」と揺らいでいました。

男性はこうあるべき!女性はこうあるべき!や、
男性は◯◯だと魅力的だよね!女性が◯◯なのはありえない…じゃなくて、

あの人の◯◯、魅力的だよね!
あの子の、◯◯はとても素敵だよね!

どんな人だって、必ず一度は、風潮から生み出された型にハマれなくて悶えたり、べき論に苦しんだことはあるだろう。

僕はそれを取っ払って、風潮が生み出した型ではなく、その人にはその人しか持っていない型にハマれて輝いていられる世の中に変わってほしい!

定時制高校  くろまる FTM 

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