STUDENT COLUMN
大学生LGBTsコラム 【共に歩んだ人生からお別れ!悲願だった胸オペで新たな人生をスタートしました!!】
こんにちは!
この度学生コラムに連載しています湊人です!
僕は通信制の高校に通う高校3年生から大学生になりました。
理学療法士を目指して頑張っています。
今回は先日受けた乳腺摘出手術(U字術)についてお話ししようと思います。
今回僕がこのタイミングで手術をしたきっかけは「大学進学」です
僕自身1番辛かったのが女性特有の胸があるということだったので今回の手術でより良い生活ができるのではないかと思っています。
僕が手術を考え始めたのは、
ジェンダークリニックに通い始めた頃、
先生から将来はどうしていきたいのかと聞かれた頃に手術をしたいと思っていました。
やはり自分自身の身体で一番女性的な部分である胸があることで様々な面で辛い経験をしていたので今回の手術を決めました。
今回、ネットには多くの乳腺摘出手術の体験談が載っていますが、僕自身のオペの流れを皆さんにお伝えし、オペの参考や、乳腺摘出手術ってどのようなものなのだろうと言うことが伝わったら嬉しいです!
(あくまでも僕の例なので全てこの流れとは限りません)
オペ当日までの流れ
一度医師とのカウンセリング、術前の採血などをしオペ日の決定をしました。
僕の場合は大学入試を控えていたので、合格が決まったらやるという話になりました。
そのため、カウンセリングからオペまでの時間が結構ありました。
そして術前2週間前でホルモン治療は一時中断になります。
前日
全身麻酔でのオペなので怖い気持ちはありましたが、新たな自分に生まれ変われるということで緊張しつつも楽しみでした。
家族には、両親と祖母にオペをすることを伝えていましたが、
父親と祖母は、なんですぐにオペをしなきゃいけないんだと何回も言っていました。
祖父に関しては伝えても意味が伝わらないので家族で言わないことにしました。
ですが、胸があることの辛さなどを伝えオペをすることを許可してくれました。
オペ前日の夕飯からは固形物の食事はできませんが、ゼリー飲料などは取ることは可能でした。
水分は来院2時間前まで可能でした。
ただ、乳製品はNGのようです。
当日の流れ
病院に到着し、その後問診や、医師からのオペ後の薬の説明、麻酔の説明、オペ後の説明を受けます。
そのあと手術室に進み、オペ前の胸の写真撮影などをし、
血圧計や点滴、尿道カテーテルなどをして、麻酔をかけ始めます、
色々と器具をつけられていき、いよいよだなという緊張もあり看護師さんに血圧と心拍数がすごいね(笑)と言われました(笑)
僕の記憶では硬膜外麻酔をされている鈍痛を感じそこからは眠っていました。
僕は麻酔が効きにくい体質なので、なかなか効かなかったとオペ後に聞きました。
目が覚めると胸にバンドが巻かれていました。
そのあと、尿道カテーテルや点滴を外します。
オペの時間は全部込みで2時間半ほどでした、
オペ終了後は麻酔がまだ残っていて指先の痺れがあり携帯などを持ったりすることは難しかったです。
そのあと30分から1時間ほどで収まり自力で動けるようになりました。
その後はタクシーで近くのホテルに向かい休み、夕飯を食べました。
この日の夕食からは、消化の良いものなら好きなものを食べても大丈夫でした。
オペ直後なので手の可動制限などがあり、バンドもきつく巻かれているので寝るのが苦しい感じがありました。
ドレーンを抜く
翌日僕は特に出血量も少なかったのでドレーンを抜きに病院に行きました。
ドレーンを抜くのは痛いということを聞いていたので、痛みに弱いので緊張していましたが、先生の呼吸の合図で、痛みはほぼ感じませんでした。
滅多に感じる感覚ではないので表現が難しいですが何か抜かれているなという感覚がある感じでした。
翌日から下半身のシャワーは可能でした。
ドレーンを抜いた際にバンドを一回外したので傷を見せてもらいました。
思ったより綺麗で胸が平らになっていてとてもうれしかったです。
抜糸までの流れ
抜糸は1週間後でした。
その間の1週間はバンドもキツく巻かれていて、まだ糸が残っているので少し胸周りが関係する動きだったり振動で筋肉痛のような鈍痛を感じることがありました。
寝る時寝返りが打てなかったのが辛かったと思います。
もう一つ、僕の場合になりますが、
傷口が少し膿んでいました。
抜糸
抜糸は術後1週間でしました。
抜糸も痛みがあるかなと思っていましたが、まだ胸の感覚もなかったので糸を切っている音と少し胸に器具が当たっている感覚だけでした、
僕は抜糸後も片側の傷が膿んでしまっていたので何日間かは、テープを貼ったり病院で処方された薬を使用していました。
抜糸の日からホルモン注射が可能なのでその日に打っていただきました。
オペで困ったこと
僕は大学進学のため一人暮らしの予定があったので、引っ越しや教習所に通っていて、どちらも身体を使うことがあったのでそこでは不便を感じましたが、
車の運転も急ブレーキなどがない限りは強い痛みを感じることはありませんでした。
引っ越し作業で、重い荷物を持てないという点でも家族に迷惑をかけてしまいました。
オペを考えている方で荷物を運ぶ作業などがある人はタイミング良い時期にできるといいと思いました。
ここまで長々とオペの流れを書かせてもらいました!!
僕はこの胸オペを受けてすごく生活が楽になったなと思っています、
僕自身の辛かった部分の一部が取り除かれたことで色々なことにやる気が起きたりしています。
胸オペから約一ヶ月が経ってバンドも外れ可動域も広がってきて、
“胸がないことでTシャツを一枚で着れる喜びだったり小さなところでも嬉しい”面があってオペをしてよかったなと思っています。
友達からも自分もやりたいなあと言ったことなどを言われますが、
必ずしも胸オペをしたから幸せになるっていうことはないと思います。
例えば体質で傷が綺麗でなかったり
治療に関しては誰かに憧れてするというのは良くないかなと僕は思います。
自分自身のペースで進めていくことで、
治療が一歩進んだことでの喜びを感じることができると思います。
これは僕自身の体験であり、
この流れが全てではありません、
人によってオペする病院、術式も違うのでこれが全てではないので、
色々な情報をみて病院を決めオペすることをおすすめします!
大学生 湊人