TALK
LGBTs座談会トークテーマ「男女区別なく選べる制服」について
福岡で広がる選べる制服。
1/16(木)のYouTubeLive生配信では、選択できる制服の是非が話題になりました。そのきっかけとなったニュースが、学校統合によって2020年4月に開校する福岡県みやま市の瀬高小学校の制服制度。LGBTsの児童に対する配慮として、性別に関係なく半ズボン、スカートを選ぶことができます。全国的に、中学校ではこのような配慮が広がっていく中、小学校の例ははじめてとみられています。
ちなみに、市立69校中65校の中学校でズボンとスカートが選べる制服を導入している福岡市。こういった動きが広がっている背景には、2015年に文科省が各教育委員会に通知した「児童生徒に性同一性障害や性的指向・性自認へのきめ細やかな対応」があります。
制度と制服だけじゃなく、本当の理解を広めていくこと。
このような動きは今後も加速することが予想されます。しかし、自分らしく生きるプロジェクトの座談会メンバーからも意見が出たように、単純に制度が広がるだけでは理解が広まったことにはなりません。性別的に男子のクラスメイトがスカートを履いていることを、トランスジェンダーではない多くの児童はどう受け止めるのでしょうか。男女だけではわけられない、LGBTsという多様なセクシュアリティのあり方を、小学生や中学生に理解させるのはかんたんではありません。
福岡市の教育現場で教師から児童にどんな指導がされているのか。いじめが起きてしまった時の対処方法など、選べる制服と制度をつくるだけではない、本当の意味での理解の促進が急務になっています。