COLUMN
レインボーフラッグの意味とは?色や種類などわかりやすく解説。日本で買えるレインボーグッズも紹介。
LGBTという言葉が広がり始めてきた近年。
少しずつではありますが、そのあり方に理解が進むようになってきました。さて、そんなLGBTを象徴するものといえば「レインボーフラッグ」。
虹色の鮮やかなフラッグは、それを見るだけでLGBTを意味することがわかるほど認知されています。ここでは意味や種類、グッズについて紹介していきます。
LGBTについて
レインボーフラッグを理解する上で欠かすことができないが、LGBTへの理解です。
ここではまず、LGBTとは何かについて考えていきたいと思います。
LGBTとは?
LGBTとは、「★レズビアン(Lesbian)★ゲイ(Gay)★バイセクシュアル(Bisexual)★トランスジェンダー(Transgender)」といった4つのセクシュアリティから構成されている言葉です。
セクシュアルマイノリティの総称として使われています。
それぞれのセクシュアリティについて
LGBTが理解され始めてきたとはいえ、誤解されている部分もあるかもしれません。ここからは、LGBTそれぞれのセクシュアリティを紹介します。
レズビアン
性自認が女性で、かつ性的指向が女性のセクシュアリティです。
ゲイ
性自認が男性で、かつ性的指向が男性のセクシュアリティです。
バイセクシュアル
バイセクシュアルとは、男性・女性の両性に性的指向が向いているセクシュアリティです。
トランスジェンダー
トランスジェンダーとは、身体的性と性自認が不一致であり、それに違和感を感じているセクシュアリティです。
セクシュアリティは多様
LGBTの4つだけでこれだけセクシュアリティが違います。LGBTはセクシュアルマイノリティの総称とお伝えしましたが、もちろんこれら4つが全てを包括しているわけではありません。
そのほかにも数多くのセクシュアリティが存在しており、さまざまなあり方があることを理解しておくとレインボーフラッグを理解する上で役立つでしょう。
レインボーフラッグについて
さて、ここからレインボーフラッグについて考えていきましょう。
レインボーフラッグとは?
レインボーフラッグとは、LGBTをはじめとしたさまざまなセクシュアリティの尊厳、そして多様性を表しているフラッグ(旗)のことです。シンボルともいえるでしょう。
LGBT=レインボーフラッグと思われていますが、LGBTが4つのセクシュアリティに対してレインボーフラッグはそれ以上の色が使われています。
つまり、レインボーフラッグはLGBTだけではない、さまざまなセクシュアリティを表現しているということにもなるのです。
レインボーフラッグの考案者
そもそもこのレインボーフラッグはどんな人が考案したのでしょうか。
レインボーフラッグの歴史も含めて考えていきたいと思います。
考案者
レインボーフラッグの考案者は、、サンフランシスコのギルバート・ベーカー氏という人物です。1976年にデザインされ、1978年開催の「サンフランシスコ・ゲイ・フリーダム・デイ・パレード」にて初めて公になったといわれています。
1970年代後半というのは、ゲイの開放運動が活発化した時代。当時、ヒトラーに由来しているピンクトライアルがそれらのシンボルとして利用されていたのですが、ネガティブなイメージが強かったといわれています。
そこで、市会議員であったハーヴェイ・ミルク氏からギルバート・ベーカー氏に新しいシンボルのデザインが依頼され、レインボーフラッグが誕生したといわれています。
レインボーフラッグの意味合い
レインボーフラッグは、その存在が形骸的にセクシュアルマイノリティを象徴しているわけではありません。つまり、レインボーフラッグのそれぞれの色には意味があるのです。
ここからは、レインボーフラッグの意味について解説していきましょう。
レインボーフラッグの意味
レインボーは、虹を意味する言葉です。
そのため、7色だと思われていますがレインボーフラッグが広まった当初は8色で構成されていたといわれています。
それぞれの意味を見ていきましょう。
★ピンク=性
★レッド=生命
★オレンジ=癒し
★イエロー=太陽
★グリーン=自然
★ターコイズ=芸術
★ネイビー=調和
★パープル=精神
レインボーフラッグは、それぞれの意味が重なり合うことで虹となる…という美しい意味合いを持ったシンボルでもあったのです。
現在は6色?
以前、レインボーフラッグは8色だったとお伝えました。しかし、現在では6色になっています。
なぜ、現在では色が減ってしまったのでしょうか。その理由についてお伝えしていきます。
印刷上の問題
「色が減る」というとネガティブなイメージかもしれませんが、じつはその理由は当時の印刷上の理由が関連していました。当時の印刷技術では、どうしても8色のフラッグを大量印刷するのが難しいとされ、ピンクとターコイズが技術の都合上抜かれることになったのです。
そのため現在では6色に落ち着いていますが、その意味合いや精神は決して変化していません。
先人から受け継がれた思いや哲学は今もなお受け継がれ続けられているのです。
レインボーフラッグの種類
LGBTを象徴するレインボーフラッグですが、ほかのセクシュアリティにもそれぞれフラッグがあることをご存知でしょうか。
ここでは、簡単にレインボーフラッグ以外のフラッグの種類を紹介していきます。
トランスジェンダー・プライド・フラッグ
トランスジェンダー・プライド・フラッグは、5つのラインが入ったフラッグ。
最上部と最下部が男の子のおもちゃを意味するパステルブルー、その内側二本が女の子のおもちゃを意味するパステルピンク、そして中央の1本がホワイトという構造となっています。
バイセクシュアル・フラッグ
1998年に、ミカエル・ペイジ氏によってデザインされたバイセクシュアル・フラッグ。
同性愛をあらわすピンクと異性愛をあらわすロイヤルブルー、ジェンダーを超えた指向性を表すラベンダー色の3色で構成されています。
女性も男性も恋愛、性愛対象である…ということを意味するフラッグです。
パンセクシュアル・プライド・フラッグ
女性を表すピンク色に男性を象徴するブルー、中間色を意味する黄色の3色で構成されているのが、パンセクシュアル・プライド・フラッグです。
パンセクシュアルとは、全ての性に対して性的指向が向くセクシュアリティであり、それをあらわしているといわれています。
アセクシュアル・フラッグ
他者に性欲を抱かないことを意味するブラック、まれに他者に性欲を抱くことがあることを意味するグレー、そして他者に性欲を抱くホワイト、それら全てを総合したコミュニティをあらわすパープルの4色で構成されているのが、アセクシュアル・フラッグ。
アセクシュアルとは、他者に恋愛感情や性的欲求を抱かないセクシュアリティで、そういった意味を表していると考えられています。
日本で買えるレインボーグッズ
レインボーフラッグをモチーフとしたグッズが多数存在しています。
LGBT関連のイベントなどでも手に入りますが、日本で手軽に入手したいという方もいるかもしれません。
おすすめは、日本で唯一のLGBTをはじめとするセクシュアルマイノリティとアライの方のための、レインボーカラーアクセサリー&雑貨専門店です。
ブレスレットからリング、チョーカー、ピアスなどのアクセサリーはもちろん、バッヂやピン、ステーショナリーなどいろいろなレインボーグッズが揃っています。
ぜひ、一度覗いてみてはいかがでしょうか。
レインボーフラッグを知り理解を深める!
レインボーフラッグは、LGBTなどセクシュアルマイノリティの方たちのシンボルとして今も大切にされています。
その起源や歴史、意味を知るだけでも理解がより深まるはずです。
ぜひ、興味がある方は知識と共にレインボーグッズなどもチェックしてみてはいかがでしょうか。
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