interview
株主優待を活用して、お得に旅行へ行こう!
自粛期間が続き、例年に違わず気温が上がるにつれて旅行欲も高まっている!という方も多いのではないでしょうか。
去年の今頃には、まさかこの夏なかなか旅行に行きづらい状況になっているとは思わなかった私も、コロナが落ち着いたらあまり外出できなかった分、ゆっくりと羽を伸ばしたいなあと、まだ見ぬ旅の行き先に思いを馳せています。
さて、今回も私、パレットーク編集長のAYAの友人から寄せられた話をテーマにお金についてお伝えしていきます。この漫画に出てきたAちゃんとBちゃんは、ふたり一緒に「つみたてNISA」で貯金をはじめた女性同士のカップル。
つみたてNISAとは、毎年40万円を上限に所定の投資信託を積立でき、その利益が非課税になる仕組みのこと。投資信託というのはカンタンにいうと、プロの資産運用家に毎月お金を少額預けて、それをプロのノウハウで運用してもらうことができるシステムのことでした。 シュミレーションしてみると、普通に10年間銀行に預けながら貯金をするよりも1.7倍も貯金額が多くなるというシュミレーションを見せてもらって驚いた私が、詳しくその仕組について教えてもらいました!
「つみたてNISA…?なにそれ」という方は、まずはこの記事から読んでみてください。
↓前回の記事はこちらから↓
そんなつみたてNISAをはじめたばかりの、AちゃんBちゃんカップル。
ふたりの目標は、結婚式を挙げること。
同性婚訴訟の尋問がこの夏行われたのも記憶に新しく、ふたりも訴訟を当事者として応援中。最高裁判所の判決が出るのはどうやら約3年後。結婚の自由がすべての人にひらかれる未来に社会が進んでいくのかを見届けつつ、ふたりはふたりで、自分たちらしい結婚式を挙げられるように、お金を貯め始めることを決意しました。
結婚式だけじゃなく新婚旅行、家の購入などを具体的に考える上で、お金や株のことを真剣に考え、調べるようになったふたりは、ひとつの疑問にたどり着きます。
「株主優待って、お得そうだけど、一体なんなの…?」
敷居が高そう!株主優待なんて、そんな大それたモノ、自分には関係ないかな〜…と思ったあなたにこそ、読んでいただきたい。
いや、知っておかないと損かもしれない。
そんな株主優待について、今回もauカブコム証券の矢島さん、高橋さんに初心者でもわかりやすいように教えてもらいました。
(左)矢島優人さん
auカブコム証券 営業部 マーケティンググループ所属 大手銀行での営業を経て2019年カブドットコム証券(現auカブコム証券)入社。MAシステムを利用した顧客への情報配信業務に従事。自分らしく生きるプロジェクトの担当者。
(右)高橋桜さん
auカブコム証券 営業部 マーケティンググループ所属 大手対面証券の営業を経て2012年カブドットコム証券(現auカブコム証券)入社。紆余曲折あり、現在は記事メディア「カブヨム」を運営。
AYA:「株といえば…漫画にも出てくる友人のおじいちゃんが、よく株主優待の無料テーマパークチケットをくれたって言ってたんですよ。
株主優待ってなんか大それた響きだし、敷居高いな〜って感じだけど、結構お得に商品が手に入るみたいで羨ましいって最近思っています」
高橋:「株主優待、いいですよね!AYAさんはそもそも、株主優待とは何か、ご存知ですか?」
AYA:「うーん、簡単に言うと、株式を発行している企業が自分の会社の株を持っている株主に、自社サービスのクーポンや商品をプレゼントしてくれる制度、ですよね?」
矢島:「そうなんです。株を持っていることで、お金の配当を受けられるだけじゃなく、そういった無料のプレゼントを貰えるのが株主としては嬉しいですよね」
AYA:「なるほど、むしろ株主優待めあてで、どの会社の株を買うか決める人もいそうですよね。どうせもらえるなら、自分が好きな商品を売っている会社のサービスを無料でプレゼントされたいですもんね!」
高橋:「そうですよね!企業が株主優待を導入するのは、サービスを通じて応援してくれる人を増やしたいから。自分たちのサービスに興味を持って、応援してくれる人が増えると企業にとってもプラスなんです」
矢島:「私は家族でよくファミレスに行きますが、家族連れには飲食店の株主優待が人気ですよ。
それこそ…ご友人カップルの記念日や新婚旅行などにも使えそうな株主優待をまとめて見ることができるので、ちょっと覗いてみます?」
AYA:「みます、みます!」
AYA:「いっぱいあって迷っちゃうなあ。あ、カテゴリから選べるんですね。食料、飲料、あ、旅行、レジャーなんかも!」
高橋:「ご友人カップルにおすすめなのは、レストランですね!記念日に使ってもらえると良いかもです。お得にディナーが食べられるし、ふたりの特別な時間が作れますよ」
AYA:「いいなあ〜!LGBTフレンドリーな企業がやっている飲食店もあるだろうし、そういう企業の株主優待をあえて買うのもいいですよね。同性同士のカップルでも記念日プランとか、頼みやすいんじゃないかな」
矢島:「LGBTフレンドリーといえば、東京レインボープライドにも出展している航空会社さんも株主優待を導入していますよ」
AYA:「同性同士で企画する新婚旅行にはぴったりですね〜」
高橋:「表の見方ですが、まずは優待内容がここでわかるようになっています」
AYA:「ふむふむ。この権利確定月っていうのは、なんですか?」
矢島:「この権利確定月に条件を満たしていれば、株主優待がもらえるということです」
AYA:「条件?」
高橋:「そうそう、ここが重要です!株主優待をもらうには、一定以上の株を持っていなきゃいけないんですよ」
AYA:「なるほど、株主優待をもらう条件=企業が決めた株数を持っているか、ってことですね」
矢島:「そうなんです。たとえば、この航空会社だと…最低購入金額、つまり、いくら株を持っていれば株主優待を受け取ることができるか、ここで見ることができます」
AYA:「う〜ん、結構高いな…いま急に用意しろって言われると厳しいような気が…」
高橋:「そうですよね、株主優待は魅力的だけど、急にこんなにお金出せないよ!というのが、本音だと思います。
株式投資はふつう、決められた売買単位で売り買いするものなので、こういう有名企業で株価の高い銘柄を買うときは、ある程度まとまったお金が必要になってしまうんです…でも!」
AYA:「おお、なんかやり方があるんですか?」
高橋:「プチ株という商品があって、プチ株なら株を1株から買うことができるんですよ」
AYA:「プチ株…?」
矢島:「たとえば100株からしか買えなくて、1株買うのに1万円必要な銘柄があるとします。通常ならこの株を買うには最低100万円必要なんですが、プチ株なら1株1万円から買えるんですよ」
高橋:「たとえば仮に20株以上持っている株主さんに、株主優待がプレゼントされますよ〜!っていう銘柄の場合は…」
AYA:「毎月1株ずつプチ株で買っていって、20ヶ月後には株主優待がGETできるっていうことか…!」
矢島:「そういうことです」
AYA:「たとえば今はコロナだけど、落ち着いたら旅行に行きたいなと思っているふたりが無料の航空券を株主優待で受け取りたい!と思ったら、今から1株ずつでもプチ株で購入していけば、コロナが落ち着いた頃にちょうど旅行にいける無料の航空券が手に入ったりするのか…!」
高橋:「そうそう。家族やカップルのちょっとした中期的な目標にしてみるのかもいいかもしれませんね」
AYA:「普通に貯金していくのもいいけど、株を買っておいてお金の配当を期待しつつ航空券も無料のものが手に入る…なんだか未来にワクワクしますね!」
矢島:「株主優待は取得に必要な株数を満たしていれば、権利確定月にもらうことができます。一年に一回や二回の会社が多いですね」
AYA:「なんと。一度プチ株で頑張っていけば、家族やカップルの毎年の楽しみになるかもしれませんね!」
高橋:「プチ株(単元未満株)の積み立てができるのは、実は主要ネット証券でauカブコムだけなので、ぜひどんな株主優待があるかなあ、という興味がある人は覗いて見るだけでもどうぞ!」
AYA:「俄然、興味湧きました!」
「株主優待なんて、自分には関係ないかな〜」と思っていた私も、パートナーと一緒に「旅行貯金」のつもりで、株を買ってみるのもいいかも…と思う私でした。
セクシュアリティに関係なく、さまざまな方に知っておいて欲しい貯金や株についての知識を教えていただいた三本立ての記事、いかがだったでしょうか?
お金のことは生活とは切っても切り離せないこと。
だからこそ、パートナーや家族としっかり向き合って、話しておきたい。
きちんとLGBTの権利や財政について情報を知っておきたいし、大人として自分が動いて欲しい方向に舵を切ろうとする政治家への投票は欠かせないものの、生活をもっとよくするため、パートナーとの目標を叶えるために、個人が知っておくと良い話もきっとあるはず。
これからもこの時代に生きるひとりの女性として、いろいろと勉強を続けたいな、と思うキッカケをいただきました!
パレットーク編集長 AYA
※コラム内に登場する銘柄は、インタビューにおいて各種金融商品及びWEBページについて解説するために例として取り上げられたものです。個別企業を推奨するものではありません。