STUDENT COLUMN
大学生LGBTsコラム 【「クツシタカラ」として私が活動する意義】
初めまして!クツシタカラをやっていますAkoと申します。東京の大学に通っている大学3年生です。セクシュアリティは、ノンバイナリー✖️パンセクシュアル (?あまり当てはめられたくない) と言っています。
また、クツシタカラのたった1人のメンバー?として活動中です。クツシタカラは、大学生から社会全体におけるL G B T Q+の問題意識向上を目指そう!というのを大きな目標に掲げています。クツシタをモチーフにしているのですが、意味的には2つあります。1つ目は、TシャツでRainbowやQueerなど書かれていたらなかなか日本で着るのって勇気が必要であったり、恥ずかしいなどという理由で着ることが難しいと思うのですが、靴下というのはどこかさりげないけど、でも確実に主張できるという絶妙な存在だと思ったことから、靴下をモチーフにしています。
2つ目は、靴下を履くというシンプルで今からでも始められそうということから、L G B T Q+について気軽に考えるきっかけになればと思っています。ということで、クツシタカラでは頻繁に交流会やTwitterライブを用いて学生の声を可視化させたり、発信しています!クツシタカラのことを語り出したらうるさくなるのでここらへんで終わります。笑
活動して伝えたい“いちばん”のメッセージ
前置きが長くなってしまったのですが、クツシタカラとして活動する意義についてお話ししたいと思います。クツシタカラを通じて私が一番伝えたいメッセージは、壁を作らずに一緒にL G B T Q+、性の多様性について考えてみよう!ということです。L G B T Q+かも?と感じている人には非常に届きやすいメッセージなのですが、できれば自分は関係がないと思っているそんな人にも届けたらいいなというのが本音です。知らないから偏見などを持ってしまうと思うので、関係がないという人にこそ知ってもらいたいですし、L G B T Q+という存在を知ることでみんなが性の多様性の一部なのだ、そしてセクシュアリティは人生の中で変化するのだということを1人でも多くの人に伝えていきたいです。このように思うのも私の経験があってこそだと思っています。私は、大学に入るまでL G B T Q+という言葉を知らずに生きてこられたいわゆる”マジョリティ”として長い間過ごして来ました。今振り返れば、中高女子校だったため、私にとって日々“女性”であることを考えなくても過ごせたというのがよかったのかと思うのですが、とりあえず“マジョリティ”でした。
親へのカミングアウト、期待した反応!?
大学に入り、初めて女性のことを好きになりました。ただ、そこまでは驚くほど自分にとっては自然なものでした。人として好きということに違和感を抱きませんでした。ただ、なぜ私が今このように活動をしているのか、それは親にこのことを言ったのが大きなモチベーションになっています。このことについて親に伝えると親は、今まで男性が好きだと思っていた子どもの、いきなりの発言に非常に戸惑っていました。私は、女性を好きになるということがあまりにも自然であったあまり、親はスムーズに“理解”してくれるだろうと勘違いしてしまっていたのです。「おお!素敵だね!」と言ってくれると思っていました。ただ、私は今になってようやく客観的にこのことについて考えることができるようになりました。それは、親にとっても今まであまりにも長い間“当たり前”であると考えて来たことをある時いきなり違う価値観を話されたら、拒否反応が出てしまうだろうと考えるようになりました。
この経験や、女性と付き合っていく中で自分の中の性別という枠が崩れていくのを日々感じました。そのことによって、徐々に女性として扱われるのが非常にしんどくなって来ました。
自分の経験から見えた世の中の課題とは?
だらだらと自分の経験について語って来ました。この経験から、私は人間として大きく成長をしたと感じたとともに、私だからこそ見ることができる視点があるのではないかと思うようになりました。それは、大学生までは、マジョリティとしてL G B T Q+について考えなくても生きていける、つまり私は知らないということが許されるマジョリティ側の立場、さらにカミングアウトを通して社会において差別されるものだと身を以て経験したL G B T Q+の1人としての立場、どちらも経験しているからこそより多くの人に伝えることができると思って今日も活動しています!
マジョリティである時の気持ちもわかるのです!考えなくてもいい気持ち!関係がないと思っている人にいかに届けるのかというのが最近は大きな課題ともなっています。
最後に、関係ない・知らないという人たちにとってL G B T Q+という存在は彼らを“自由”にさせるものだと思っています。つまり、そのような人たちは無意識のうちに男女の枠や、異性愛主義、恋愛主義の枠に自分自身を無理矢理当てはめている人もいると思うのですが、L G B T Q+・性の多様性ということを知ることで周りの人に対して寛容になれるとともに自分自身に対しても自分らしさを受け入れるきっかけにもなると思っています。性の多様性は、みんなが当事者であり、L G B T Q+の人だけが考えるテーマではないのです!このようなことを今後も発信できたらと思います。
ということで、最後まで読んでいただきありがとうございました。コラムというものを書くのが初めてでどのように書こうかアタフタという感じだったのですが、話すのが好きな私にとっては書くのも好きなようですw
これからもクツシタカラとして学生から声を上げていくということをしていきたいと思います!よろしくお願いします。
東京の大学に通う大学3年生
クツシタカラAko