STUDENT COLUMN

大学生LGBTsコラム 【セクシュアルマイノリティが将来の不安材料だった・・・でもあることがきっけかけで自信に!!】

初めまして、さくらと申します。
セクシュアリティは、性的指向はパンセクシュアルで性自認はトランスジェンダーです。
現在大学3年生で、宮城県の県北で活動している『Color Calibrations』に所属しています。この活動もあり自分は最近になってやっと当事者であると自信を持って言えるようになりました。「やっと」とつけるのは自分が「LGBTsに対して差別や偏見を持っている人たち」側だったからです。このコラムを通して「LGBTsに真剣に向き合っている方々の存在」を感じていただければ幸いです。まずは自分のことを話させてください。

自分のことを知るきっかけとなったのは大学1年生です。講義で流れた当事者によるインタビューで自分の今まで感じていた違和感に名前があって、そう感じるのが自分一人ではないことを知りました。そして、調べることで性的指向や性自認に気づかされました。
最初はとてもショックでした。なぜなら「そういう人と思われたくない」と強く思っていた過去があったからです。「そういう人」というのはセクシュアルマイノリティのような社会とか学校という場所で当時の自分が考える普通ができない人のことを指しています。「どうにかしてこの違和感が気のせいで、間違いだと思わないと。」、そう思ってインターネットや本で情報を集めました。また、必死に探した理由は他にもあります。「家族や友人にどう説明しよう。」や「自分の将来が悪い方向へ進むんじゃないか。」などセクシュアルマイノリティ自体に良い想像ができませんでした。
そう考えていると何事にも力が入りませんし次第に辛くなってきます。「他人から否定されるのではなく、自らが自分を否定する事がこんなにも辛いんだな」と初めて感じた時期だったかもしれません。そんな時に『にじいろCANVAS』という団体と出会いました。これが自分の中にある「間違い。」から「間違っていない。」へと次第に変えてくれた最初の出来事です。これをきっかけとして自信が少しずつついてきました。そう、最初に言った「やっと」とつけたあの自信のことです。こうやって自分の言葉にして、自分で決めて行動へ移すのに長い時間がかかりました。

悩みを打ち明けられる存在で生活が変わる!

さて、自分はLGBTsと向き合ったのは大学1年生、それも当事者かもしれないと思い始めてからです。その前に適切な言葉や説明を受けた機会があったかといえば記憶にありません。だから、自分の中で「どうにかしてこの違和感が気のせいで、間違いだと思わないと。」という思いが出てきて、セクシュアルマイノリティに対して良い想像ができなかったのではないかと振り返ります。また、自分は過去に「制服を「なぜか」着るのが嫌だ。」という気持ちがあり、中学2年生に「学ランが着たい。」と相談したことがあります。ですが、「大人になれば自由だから、そういうところに行けばいいと思うよ。」と自分が我慢を強いられる答えしか返ってきませんでした。「同性に対して「なぜか」特別な気持ちを抱いてしまう」という悩みもありましたが、怖くていえませんでした。この時に悩みを打ち明ける事ができる方法が多ければ、授業に限らずLGBTsにじっくり触れる機会があればと思うと学校生活に対してちょっと損した気分です。「同じような思いはして欲しくない。」そんな思いで『Color Calibrations』に所属しています。特に教育機関には相談できる人がすぐ思いついて自分らしくいられる答えを選べる環境が身近に必要です。

ところで、「トランス男性はどこのトイレを使えばいいですか?」と生徒が質問してきたとしましょう。「体は女なんだから女子トイレに。」「いやいや、男性だと言っているんだから男子トイレでしょ。」「わからないから職員トイレへ」どれが正しい選択でしょうか?個人的な意見ですが、この中に答えはないです。なぜなら、本人の意見がどこにもないからです。実際、自分はトイレで男性と間違えられて引きとめられた事があります。「学生証を見せましょうか?」といったところで帰してくれましたが、自分も含めて大半の方々は気持ちの良い思いはしません。まずは、本人の話を聞いてあげてください。また、「力になりたいけど、どうしていいかわからない。」と悩んでいる時は『にじいろCANVAS』や『Color Calibrations』のような団体の力を借りてください。当事者の話や団体との交流は参加者全員の意識に変化ともたらし、思いも寄らないリスクをも防いでくれます。特に地方には相談できる場所が限られていたり、少ない答えで決断したりしなければなりません。さらに、「LGBTs当事者はこの地域にはいません。」あるいは「いるけど相談できない。」という意識が強いです。この活動を通して自分らしく学校生活ができる選択肢が増えるように自分はお手伝いしたいです。そして、まだわからない事だらけですが多くの生徒に「それは気のせいじゃないし、おかしい事じゃない。」と伝えたいです。
今まで自分に言ってくださった方々と同じように。

さくら  宮城県の大学3年生
性的指向はパンセクシュアルで性自認はトランスジェンダー

『Color Calibrations』メンバー
さくら
『Color Calibrations』
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https://kurihara-sekumai-diversity.jimdofree.com/
http://www.tome-shiminplaza.jp/group/color-calibrations/

『にじいろCANVAS』
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