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LGBTとは何か?簡単にわかりやすく解説。正しい意味を理解しよう。

セクシュアルマイノリティを表す言葉のひとつ、「LGBT」。ジェンダーの多様性が認められつつある世の中になってきたとはいえ、いまだに理解されていない部分があります。

そもそも、LGBTとはどういった意味の言葉か知らない方も多いことでしょう。ここでは、LGBTについて簡単にわかりやすく解説していきます。

LGBTとは?

LGBTは、セクシュアルマイノリティの総称のひとつ。さまざまな単語の頭文字によって構成されている言葉です。

  • L=レズビアン(Lesbian)
  • G=ゲイ(Gay)
  • B=バイセクシュアル(Bisexual)
  • T=トランスジェンダー(Transgender)

これらの英語の頭文字から構成されているLGBT。また、性的指向という意味の「Sexual Orientation」、性自認を意味する「Gender Identity」の頭文字で構成されている、「SOGI」という言葉で表現されることもあります。

「SOGI」は、性的指向(好きになる性)、性自認(心の性)、それぞれの英訳のアルファベットの頭文字を取った、「人の属性を表す略称」です。

異性愛の人なども含めすべての人が持っている属性のことを言います。

LGBTの数

2018年に全国20〜59歳の約6万人を対象にLGBTについてのアンケート調査(LGBT総合研究所による調査)を行った結果、10%がLGBTに該当すると報告されています。

およそ10人に1人がLGBTの可能性があるということは、我々の生活にも身近なものであると認識させるデータ。LGBTについて、“知らない”ではなく、誰もがしっかりと理解する姿勢が求められるのではないでしょうか。

LGBTの種類

LGBTは、前述したようにレズビアンにゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーを意味する言葉です。ここからは、それぞれのセクシュアルマイノリティについて詳しく解説していきますが、まずこれらセクシュアルマイノリティをより理解するために大切なポイントを紹介します

性自認と性的指向

LGBTについて考えるとき、もっとも重要なポイントが「性自認」と「性的指向」です。

性自認とは、自分が思っている自分の性のこと。例えば、身体的性が男性で自分のことを男性と認識していた場合は性自認が一致していると考えます。

一方、身体的性が女性で自分の性は男性と感じていた場合、性自認の不一致と考えることができるでしょう。

つぎに、性的指向。

こちらは、恋愛対象や性的指向がどういった人に向いているのか、という言葉です。自らが男性で、性的指向や恋愛対象が男性である…となれば性的マイノリティのひとつと考えられます。

中には、性的指向が存在しないという方もいるでしょう。

LGBT、それぞれの種類について考えるときは、この「性自認」と「性的指向」が重要になってきます。

これらを踏まえた上で、これから先に説明を読み進めてみてください。

レズビアンとは?

レズビアンとは、「女性同性愛者」を意味する言葉。女性が女性を恋愛や性愛の対象とするセクシュアルマイノリティで、“自らの性を女性と感じ、恋愛の対象も女性”という女性がレズビアンとなります。

レズビアンの種類

レズビアンと一口にいってもその種類はさまざま。国内のレズビアン界隈では、フェム、ボイ、中性とカテゴライズされることが主流になっています。

例えば、女性として生まれた後に自らも女性と理解し、女性を愛する方は「シスジェンダーのレズビアン」。男性として生まれながら自分のことを女性と感じ、女性を性愛の対象にしている方は「トランスジェンダー女性のレズビアン」とカテゴライズされています。

もちろん、これらは優劣をつけるようなものではありません。あくまで、種類が違うだけで皆、レズビアンということです。

ゲイとは?

ゲイとは、「男性同性愛者」を意味する言葉。自らのことを男性と感じており、恋愛・性愛対象者も男性であることがゲイの定義となっています。レズビアンと同様に、ゲイにもさまざまな種類があるので確認していきましょう。

ゲイの種類

ゲイというと、体は男性ながら女性的なファッションなどに身を包んでいる人も一緒だと思いがちです。こういった方々をメディアなどは、「オネエ」などいう言葉で呼んでおり、男性愛者という目線で報じている傾向があります。

しかし、オネエとゲイについてはしっかりと区別しておく必要があるでしょう。前述したように、ゲイは「自らのことを男性と認識しており、性愛の対象者も男性である」という方。

オネエとは、ゲイカルチャーの一種であり、性自認において男性である必要も女性である必要もない、自己表現のひとつと考えられています。

つまり、ゲイではないオネエもいるということになるのです。ゲイには、自らを男性と認識し性愛対象も男性の、「シスジェンダーのゲイ」。

身体的な女性ながら男性を自認、そして性愛対象者は男性の「トランスジェンダーのゲイ」があります。ゲイいついて覚えておきましょう。

バイセクシュアルとは?

バイセクシュアルとは、「両性愛者」を意味する言葉です。男性と女性の両方が恋愛・性愛の対象であり、自らをどう思っているかは問われません。「バイ」と略されて呼ばれることが多いようです。

バイセクシュアルの種類

本来、バイセクシュアルに細かな種類はありません。自らを男性だと思っても女性だと思っても、性愛の対象が男女である場合はバイセクシュアルとなります。

しかし、バイセクシュアルは複雑部分があり、ほかに似た意味合いや似た言葉があるので注意が必要です。とくに、バイセクシュアルと比較されるのが「パンセクシュアル」という言葉です。

パンセクシュアルとは?

パンセクシュアルとは、「全性愛」を意味する言葉。性別を問わずすべての性別の人が恋愛対象になる人。

さらに、好きになる人の性別の概念を重要していない…というセクシュアルマイノリティです。

似たような言葉であり混乱してしまう方もいるでしょう。簡単にわかりやすくバイセクシュアルとパンセクシュアルの大きな違いは何かというと、「性別を意識しているか否か」という部分です。

バイセクシュアルは、性別を問わず恋愛対象となりますが、男性か女性かは区別しています。一方、パンセクシュアルは性別を区別することなく、「人間すべて」が恋愛対象となります。

LGBTを含め、セクシュアルマイノリティはやや分かりにくい部分もありますが、それぞれのタイプをしっかりと理解することが重要になってくるでしょう。

トランスジェンダーとは?

LGBTの最後の頭文字、Tが「トランスジェンダー」です。トランスジェンダーとは、「性別越境」を意味するセクシュアルマイノリティを意味しています。

トランスジェンダーの定義とは?

性別越境とは、やや聞き慣れない言葉でしょう。もう少しわかりやすく解説すると、「自らの性別の役割に違和感をもっている状態」ということ。

つまり、レズビアンやゲイ、バイセクシュアルは性自認ができている状態の方々ですが、トランスジェンダーは性自認をすることができていない状態の方々となります。例えば、生まれたときから性別は男性であっても、自らは男性という性別を認識していない状態。

だからといって外科的な手術を行うわけではなく、身体と心の状態を一致させようとはしない方がトランスジェンダーと定義されています。

性同一性障害と混合されがちですが、これは身体的な部分と心を一致させたいと苦しむ医学的な疾患。性同一性障害もトランスジェンダーとも考えられる向きもありますが、やはり体と心を一致させようと思わない状態がトランスジェンダーです。

その差はしっかりとつけておく必要があるでしょう。

トランスジェンダーの種類は?

トランスジェンダーは、ほかのセクシュアルマイノリティに比べてかなり広義な意味を持っています。例えば、こういった方々もトランスジェンダーと呼ぶことができます。

  • 男性と女性の間の性別と感じている
  • 男性でも女性でもないと感じている
  • 自分の性別を決めたいと思っていない
  • 男性でも女性でもあると感じている

身体的に何かしたいというよりは、トランスジェンダーの方は「自分が思っている心の性」に従って生きていきたいという思いを抱いています。

「性別に縛られずに自由でありたい」。

トランスジェンダーの方々の思いも理解しておくべきでしょう。

最後に

ここでは、LGBTについて解説してきました。ただし、LGBTの中にも無性愛者の方がいたり、レズビアンやゲイといったカテゴリの方でもトランスジェンダーのように性同一性に違和感を感じる方もいます。

また、LGBTがセクシュアルマイノリティのすべてのようなイメージを持ちますが、じつはLGBTの「T」の後に数多くの種類が存在しています。

LGBTTQQIAAP」とか「LGBTQIAPK」、「LGBTsなど表現がどんどん変わってきています。

セクシュアルマイノリティの方々が身近になってきているということは、そういった方々が声をあげやすい世の中になりつつあるということでしょう。

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