COLUMN

LGBTのトイレ問題について。多様な性に配慮した、皆が使いやすいトイレマーク・トイレサインも。

性の多様性が理解されはじめている近年、少しずつではありますが公共施設、企業にも理解が進みつつあります。

そんな中、LGBTの方など多様な性に配慮したトイレが誕生し話題となりました。

ここでは、LGBTのトイレ問題やトイレマーク・トイレサインなどについて解説していきたいと思います。

LGBTについて

多様な性が認められつつある現代。テレビや雑誌、ウェブでもLGBTの方が活躍し始めています。

学校や企業においてもLGBTに理解を示している場所も多く、多様な性の方々が同じ場所で同じように生活しやすくなってきていることは素晴らしいことです。

そんな中でとくに話題になっているのが、LGBTの方々とトイレの問題です。一体どのような問題があるのでしょうか。

LGBTとは?

まず、この問題を理解する上でLGBTについて理解しておく必要があるでしょう。まず、LGBTとはいくつかのセクシュアリティの頭文字をとって構成されている言葉です。

レズビアン(Lesbian)

性自認が女性であり、性的指向が女性に向いているセクシュアリティ。

ゲイ(Gay)

性自認が男性であり、性的指向が男性であるセクシュアリティ。

バイセクシュアル(Bisexual)

男性と女性に性的指向が向いているセクシュアリティ。

トランスジェンダー(Transgender)

他社から見られている性と性自認が異なっているセクシュアリティです。

もちろんLGBT以外のセクシュアルマイノリティがあることも理解されているように、この世界に男性・女性という二つの性だけで成り立っているわけではないのです。

使いにくさを感じている

ここからは主題である、LGBTとトイレの問題について考えていきましょう。

LGBTの方の全てではありませんが、やはり公共のトイレに悩みを抱えている方もいるといわれています。

その理由は、公共のトイレの多くは男性用と女性用の2つしか選択肢がないからです。

性自認に従うことの問題

例えば、セクシュアリティを決める要素の中に「性自認」という言葉あります。

性自認とは、学術的に男性か女性かという身体的性のことではなく、自分自身がどのような性なのか認識している要素のことです。例えば、自らのことを男性と思っているのであれば性自認は、「男」ということになります。

トイレにおける問題として、性自認に基づいてトイレを利用したがために周囲の人たちに「間違っているのではないか?」と思われてしまう可能性があるということです。

とくに、他社から見られている性と性自認が違うトランスジェンダーの方がトイレの利用に悩んでいる傾向があるといわれています。セクシュアルマイノリティの方とトイレの問題は真剣に考えるべき問題なのです。

だれでもトイレについても難しい

公共のトイレの多くが男性と女性の二つだけです。

そのため、「だれでもトイレ」を利用すればいいと思ってしまいがちですが、このトイレの利用にも難しい問題があるといわれています。

本来、誰でも利用することができるトイレなのですが、電車の優先席などの感覚で健常な方は利用してはいけない…という雰囲気があるからです。

LGBTの方も一見健康な状態に他人が見れば、そういったイメージでみられてしまうため気軽に利用できない…という問題があるのかもしれません。

LGBTトイレについて

こういった状況の中、日本にもLGBTの方に安心して利用してもらえるトイレを設置している企業や公共施設、商業施設が増えてきています。

こういった動きはとても素晴らしいことだと賞賛される一方、問題を抱えているのではないかといった声も一部存在します。なぜ、LGBTトイレは問題なのでしょうか。

LGBTトイレが抱える問題

以前、LGBTのトイレ問題にいち早く取り組んだ渋谷区の商業施設が話題となりました。

「ALL GENDER」のピクトグラムが設置されたLGBTトイレということで、LGBTの方々も気軽に堂々とトイレを利用できる雰囲気となっています。しかし、一部でこのトイレを問題視する声も出てきました。

それが、“偏見がついてしまうのでは?”という声です。

偏見がついてしまう

例えば、このようなマークを利用すると、“どんな人でも”という印象ではなく、“LGBTト用”という印象を与えかねないという声です。

本来、「ALL GENDER」という意味でのトイレであったものが、“LGBTトイレが設置された”などと報道されることにより偏ったイメージとなり、逆にセクシュアルマイノリティの方が入りにくくなってしまった…ということがあったのです。

トイレマーク、トイレサインについて

LGBTの方でも安心して利用してもらいたい、という思いでつくられたトイレ。しかしLGBT専用トイレと勘違いされる可能性があるなど、難しい問題をさまざま抱えています。

では、LGBTトイレの問題を解決するためにはどのようなことをすべきなのでしょうか。

さまざまなマークをつける

例えば、だれでもトイレという文字だけでは前述したように周囲の人たちの目が気になるということがあるでしょう。

近年、LGBTはもちろん、男性と女性、体が不自由な方、ご老人、妊娠されている方など全てのトイレマーク、トイレサインを活用している場所も出てきています。

また、ピクトグラムなどのトイレマーク、トイレサインではなく、「ALL GENDER」という言葉だけを利用するというトイレも存在しているようです。

つまり、何かに限定したトイレマーク、トイレサインなどではなく、全ての人たちが利用できるというサインをつけること。

そうすればLGBTの方々はもちろん、数多くの人たちが周囲の目線を気にせずにトイレを利用することができるようになるのです。

日本におけるLGBTトイレ

日本の企業や公共施設などの中にはこのような問題に取り組み、そして実際に活用している場所は少なくありません。一体、どのような場所があるのでお伝えしていきましょう。

早稲田

大学幅広い方々が利用しやすいトイレがあることで知られているのが、早稲田大学です。

多目的トイレのサインを、車いすの方や小さなお子様がいる方のサイン、そして「ALL GENDER」という文字がデザインされています。前述したように、多くのサインをひとつにまとめることでどんな方でも利用しやくなっているようです。

IBM

IBMは、アメリカに本社を持つ大企業として知られていますが、LGBTトイレにもいち早く取り組んだことで知られています。箱崎の本社オフィスに25箇所もの誰でもトイレを設置するなど、働きやすい環境が整えられています。

京都精華大学

京都精華大学では、ピクトグラムにスカートやパンツの描写のない性を打ち消したものが使用されており、「みんなのトイレ」という表現で作られています。

誰も自由に暮らせる世の中に!


LGBTはもちろん、数多くの人たちが周囲を気にせずにトイレを利用できることは素晴らしいことです。LGBTの理解を進めるためには、こういった部分にも注目していかなければいけないのです。

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