COLUMN
LGBTの種類を一覧で解説。アメリカ版Facebookには58種類の性別がある。
近年、LGBTという言葉が広く認知されるようになってきました。
性の多様性が叫ばれている今、さまざまなセクシュアリティを知ることは大切なことでしょう。
さて、LGBTをはじめとしたセクシュアリティマイノリティは数多くの種類があります。なんとアメリカ版Facebookには58種類の性別があるとか。ここでは、それらについて解説します。
LGBTについて
LGBTとは、4つのセクシュアルマイノリティの頭文字から構成されている言葉です。
★レズビアン(Lesbian)
★ゲイ(Gay)
★バイセクシュアル(Bisexual)
★トランスジェンダー(Transgender)
これらについては後述します。
LGBTだけではない性
LGBTは、セクシュアルマイノリティの総称を指す言葉です。
しかし、冒頭でお伝えしたようにセクシュアリティはLGBTの4つだけではありません。セクシュアリティついて知る上で重要なのは、性はひとつではなく多様であるということです。
まず、それを理解するところからセクシュアルマイノリティについて深く考えていきましょう。
セクシュアリティを決める要素
セクシュアリティについて知る上で、ただその呼び名だけを知っていても理解したことにはなりません。
例えば、後述する「アセクシュアル」ですが、その言葉を知っていてもどのようなセクシュアリティが理解できていないと頭に入ってこないということです。
まず、さまざまなセクシュアリティを知るためにセクシュアリティを決める要素について考えていきましょう。
セクシュアリティを決める要素とは?
セクシュアリティには、それを決める定義や要素などがあります。この要素に当てはまっていたら必ずこのセクシュアリティ…というわけではありませんが、傾向として定義を知っておくと理解がしやすいでしょう。
セクシュアリティを決める要素は、大きくわけて4つあるといわれています。
★身体的性
★性自認
★性的指向
★性表現
それぞれについて解説していきましょう。
身体的性
身体的性とは、生まれながらに決められている身体的な要素のことです。外陰や内陰、染色体、性ホルモンなどから判断される性を指しています。ただし、男性・女性以外の性もあります。
性自認
性自認とは、自らの性を自分自身がどのように認識しているかという要素です。
例えば、自らを男性だと思う方は性自認は男性であり、女性と自認している方は性自認が女性となります。男性・女性だけでなく、中性、また性別を決めかねているという方などもいます。
性的指向
性的指向とは、どのような性に恋愛感情を抱くか、という要素です。
例えば、女性が好きという方は性的指向が女性に向いているというかたちで捉えられます。
両性が好き、好きになる性はない、性にとらわれず好きなどさまざまなかたちがあります。
性表現
性表現とは、自らがありたい性の表現方法の要素です。例えば、自らを女性と見せたい方が女性的なファッションや話し方、言動をするのであれば性表現は女性となります。
さまざまな性の要素
セクシュアリティを決める要素についてお伝えしました。ひとつの要素をとってもさまざまなかたちがありますし、それが4つ賭け合わさることで性に多様性が生まれることは容易に想像できるでしょう。
前述したように、これらがセクシュアリティを決める全ての要素ではありません。
しかし、セクシュアリティの種類を知るために知っておくべき要素でもあるのです。
さまざまなセクシュアリティ
セクシュアリティの要素についてお伝えしていきました。ここからは、セクシュアリティの種類を紹介していきたいと思います。
レズビアン
レズビアンは、女性に性的指向が向いている女性です。
ゲイ
ゲイは、性的指向が男性に向いている男性のことです。
バイセクシュアル
バイセクシュアルとは、男性と女性の両性に性的指向が向いているセクシュアリティです。
トランスジェンダー
トランスジェンダーとは、身体的性と性自認が不一致でそれについて違和感を持っているセクシュアリティです。ただし、広義や狭義、さまざまな種類があります。
FtMトランスジェンダー
FtMトランスジェンダーとは、身体的性が女性であり性自認が男性というセクシュアリティです。
MtFトランスジェンダー
MtFトランスジェンダーとは、身体的性が男性であり、性自認が女性というセクシュアリティです。
パンセクシュアル
パンセクシュアルとは、性別問わず恋愛感情を抱くセクシュアリティです。男性・女性・中性など、性的指向にそういった性を問題にしないところが特徴です。
アセクシュアル
アセクシュアル、またはエイセクシャルは他者に対して恋愛感情や性的欲求を抱くことのないセクシュアリティです。
ポリアモリー
ポリアモリーは、複数人と同時に恋愛関係や性的関係を結ぶセクシュアリティです。複数人と関係を持っていることを関係者全員にオープンにしているため、浮気とは違いがあるという恋愛観をもっています。
Xジェンダー
Xジェンダーとは、自らを男性や女性といった性に定義することに違和感を感じているセクシュアリティです。中性や両性、またはあえて選ばないなどXジェンダーにもさまざまな形があります。
米フェイスブックの事例
前述したセクシュアリティはごく一部です。
しかし、日本ではLGBTは広まりつつあるものの、多種多様なセクシュアルマイノリティについての認識はアメリカほど進んでいるとはいえません。
例えば、前述したセクシュアリティだけでも「多様性がある」と思われる方もいるかもしれませんが、米フェイスブックの場合、性別欄に男性・女性合わせて58種類のセクシュアリティが選べるようになっています。
58種類という数は多いと思ってしまいがちですが、それでもこれから増えていく可能性もあるでしょう。
それぞれ自らのセクシュアリティにプライドを持っており、それを誰もが利用できるSNSで選択できるというあり方は素晴らしいことだと考えられます。
58種類のセクシュアリティ
58種類と聞いて少し驚かれ方もいるかもしれません。ここからは、先ほどお伝えしたセクシュアルマイノリティだけではなく、別の種類を一覧でお伝えしていきたいと思います。
★Agender=無性別者と呼ばれるセクシュアリティ
★Androgyne=両性。男性・女性といった身体的区別のできないセクシュアリティ。
★Bigender/両方のジェンダーを自認しており、男性・女性を切り替えているセクシュアリティ。
★Cisgender=身体的性と性自認が一致しているセクシュアリティ。
★Gender Fluid=ジェンダーが流動的なセクシュアリティ。
★Gender Nonconforming=レズビアン・ゲイもなど、既存のジェンダー分類に当てはまらないセクシュアリティ。★Intersex=中間的な性などのセクシュアリティ。
★Non-binary=男性・女性に限定せず、両性が混合または中間的、もしくは全く違うものを感じているセクシュアリティ。第3の性とも呼ばれています。
★Transsexual Female=性別適合手術などによって女性になったセクシュアリティ。Transsexual Maleは、性別適合手術などによって男性になったセクシュアリティ。
★Two-spiritネイティブアメリカンの伝統的に認識されている多様な性役割を担っているセクシュアリティ。
性の多様性を知ることが重要
細かな部分に至る、さまざまなセクシュアリティが米フェイスブックでは選択できます。
全てを紹介するのも大切ですが、「Other=その他」という選択肢もあるように、性は多様でありまだ決められていない方も数多くいるのです。
大切なことは、性には多様性があることをあらためて考えること。
ぜひ、これを機会にセクシュアルマイノリティについてより深く考えてみてはいかがでしょうか。
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