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サピオセクシュアルとは？サピオロマンティックとの違いは？知性に魅力を感じるセクシュアリティ。
“知性”に関連するセクシュアリティとされている「サピオセクシュアル」。
自分はもしかしたらサピオセクシュアルなのかもしれない…と考えている方もいるかもしれません。
ここでは、サピオセクシュアルについてやサピオロマンティックの違いなどについて、わかりやすく解説していきたいと思います。
さまざまなセクシュアリティ
サピオセクシュアルを深く知る上で理解しておくべきこと。
それが、「セクシュアリティは多様である」ということです。
例えば、「★レズビアン（Lesbian）★ゲイ（Gay）★バイセクシュアル（Bisexual）★トランスジェンダー（Transgender）」の頭文字から構成されているLGBT。セクシュアルマイノリティの総称ではあるものの、少しずつ知名度は高まってきています。
しかし、サピオセクシュアルのようにまだまだ知られていないセクシュアリティも数多く、それらもセクシュアリティのひとつとして理解する姿勢が必要になります。
サピオセクシュアルを知る上でも、「かなり特殊な性」ということではなく、ほかのセクシュアリティと同様にひとつの個性として捉えることを忘れないようにしましょう。
サピオセクシュアルについて
ここからは、主題であるサピオセクシュアルについて考えていきます。
サピオセクシュアルとは？
サピオセクシュアル（Sapiosexual）とは、「知性に性的な魅力を感じるセクシュアリティ」。ラテン語で「賢明である」といった意味のサピオからとられているセクシュアリティ名であり、「賢い人間」を意味するホモ・サピエンスにも使用されています。
サピオセクシュアルは、性別などそういった部分に関連せず「知性」という部分に性的な魅力を感じるところがポイントです。
サピオセクシュアルの知性とは？
サピオセクシュアルにおける「知性」は、目に見える地位などそういった部分とは違うことを覚えておく必要がります。
例えば、「有名大学に通っている・出身者」とか、誰もが「知性」を感じる職業の人だけに性的な魅了を感じている、ということではありません。
サピオセクシュアルのいう知性とは、知的能力のことを指しており決して学歴や社会的地位ではないのです。
例えば、知的な会話やジョークがいえる方や素敵な文章を書けるとか、そういった人に惹かれるセクシュアリティということになります。
サピオロマンティックについて
サピオセクシュアルについて考える時、サピオロマンティックという言葉が出てくることがあります。
両方に「サピオ」という単語が使われているため、同じセクシュアリティと混合してしまう方もいるかもしれません。ここでは、サピオロマンティックについてと、サピオセクシュアルとの違いについて考えていきます。
サピオロマンティックとは？
サピオロマンティックとは、知性に「恋愛的な魅力」を感じるセクシュアリティです。
サピオロマンティックにおける知性はサピオセクシュアルと同様に学歴や社会的地位ではなく、あくまでその人自身の知的能力。こういった知的能力を持つ人に対して恋愛的な魅力を感じているのが、サピオロマンティックなのです。
違いは？
サピオセクシュアルとサピオロマンティック。知性に惹かれるという部分では一緒ですが、大きく違うのがその「指向」です。まず、サピオセクシュアルは「性愛・性的な欲求」として知性のある方に惹かれるというセクシュアリティ。
一方のサピオロマンティックは、「恋愛感情」として知性のある方に惹かれるセクシュアリティとなります。
例えば、とある人に知性を感じた時にサピオロマンティックは、「性的に惹かれる」ため恋愛感情がそこに含まれるか否かはあまり関連しません。
一方のサピオロマンティックの場合、その知性に対して「恋愛感情」を抱くセクシュアリティですのでそこに「性的感情」が関与するかしないかは問いません。やや複雑ですが、厳密にはサピオセクシュアルとサピオロマンティックは違うものとして覚えておくとよいでしょう。
サピオセクシュアルの特徴は？
知性に惹かれるセクシュアリティ、サピオセクシュアル。
とはいえ、もう少し具体的にどのような性に惹かれるのか理解したいという方もいるでしょう。ここからは、サピオセクシュアルの特徴について簡単にお伝えしていきたいと思います。
写真より文章に興味がある
近年SNSの発達により、多くの方が自らの思いをインターネット上のコンテンツを利用してアピールすることができるようになっています。
写真や動画、加工画像、文章をはじめさまざまなコンテンツを利用することができるSNS。
サピオセクシュアルの場合、写真や動画などより文章の方に目を向けるという特徴があるようです。
さらに、その文章がウィットに富んでいたりキレイに整理されていたり、リズミカルで知性を感じると快感を覚えるという特徴もあります。もちろん、その文章の内容や感じ方は人それぞれです。
表向きよりその理由について興味がある
サピオセクシュアルの方全てが同様の思いを持っているわけではありませんが、やはり「知性」に対しての探究心が人一倍強い特徴はあるでしょう。
例えば、何か大ききなイベントや物事があった時、表面的な部分で楽しむのではなう「裏側」などに興味を持つ傾向があるようです。
例えば、Aという街に新しいデパートができたというニュースを見た時に「行って楽しみたい」という感情より、「なぜこのタイミングであの街にデパートができたのか？その背景や意図は？」といった背景について興味が湧くという部分があるようです。
ブラックジョークや比喩などが好き
サピオセクシュアルの方は知性に惹かれるセクシュアリティです。
そのため、当たり前の会話であってもその中にブラックジョークであったり、比喩表現だったり、少しひねりの効いた会話や文章を好む傾向にあります。
物事をストレートに表現するのではなく、あくまで比喩表現や遠回しにそれを表現するような会話や文章に心が惹かれてしまう特徴があるようです。
知性を感じられる場所が好き
サピオセクシュアルの方はクラブや大騒ぎできるようなバーなどではなく、あくまで知性を感じさせる場所に好んで足を運ぶ傾向があります。
図書館や書店、美術館、博物館、歴史的な場所など無意識にこういったところに足を運ぶ傾向にあるようです。
また、勉強好きということではなく、あくまで自分が探求したい物事に対して深く入るという傾向もあるなど、「就職や出世のために勉強をする」というかたちとは違った知性の仕入れ方をするようです。
サピオセクシュアルの割合
サピオセクシュアルは、知性に性的な魅力を感じるセクシュアリティです。
言葉でいうのは簡単ですが、その割合を見ていくとかなり少数なセクシュアリティであることがわかります。西オーストラリア大学のジル・ジニャック博士が成人383人を対象にした研究で、サピオセクシュアルは18〜35歳のグループで1〜8％と診断されたとのことです。
ただし、多様性を踏まえていない研究であることから注意も必要という声もあります。
また、サピオセクシュアルについてはまだ理解が広く進んでいないことから、「自分がサピオセクシュアルかどうか、とくに考えたことがない」という方もいるかもしれません。
今後、サピオセクシュアルについて理解や知名度が高まっていけばこういった割合にも変化が訪れる可能性はあるでしょう。
サピオセクシュアルを知る
サピオセクシュアルやサピオロマンティックなど、世界にはさまざまなセクシュアリティが存在しています。
一気にわかろうとせず、そのひとつずつを理解していく姿勢こそが大切です。サピオロマンティックを知ることで、ほかのセクシュアリティにも興味が出てくるかもしれません。
ぜひ、サピオロマンティックをきっかけにいろいろな性について理解を深めていきましょう。
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