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モノガミーとは?意味やポリガミーとの違いについて。結婚の形は一つではない。

恋愛をするなら異性、恋愛をするなら特定の一人だけ。 

“当たり前”と思われるこの考え方ですが、これは果たして正しいのでしょうか。個人のあり方が尊重され始めている今、恋愛の仕方にも多様性があることが理解され始めています。 

ここでは、モノガミーという考え方、ポリガミーとの違いなどについて解説していきたいと思います。 

モノガミーについて 

人それぞれ恋愛観に違いがあると思います。どのような性を好きになるのか、一人だけなのか複数なのか…。恋の形はさまざまです。今回主題であるモノガミーですが、この恋愛観における考え方のひとつです。一体、どのような考え方なのかお伝えしていきましょう。 

モノガミーとは? 

モノガミーとは、一夫一妻性の婚姻という考え方です。単婚などと表現されることもありますが、世間一般的にいう「異性同士が一対一で結婚する」という考え方です。 

なぜモノガミーがある? 

一夫一妻性という考え方は当たり前。 

こういった方もいるかもしれません。そのため、モノガミーという考え方があること自体を不思議に思ってしまうなんて方も出てくるのではないでしょうか。 

しかし、一夫一妻性が当然されている国もあれば、そうでない国もあります。 

また、日本では同性婚が法律で認められていませんが、オランダやアメリカ、オーストラリア、ヨーロッパなど同性婚が認められている国があります。 

このように、恋愛の価値観はもちろん結婚のあり方というのもひとつに縛ることは難しいということです。 

さまざまな結婚観 

“一夫一妻性の婚姻”という考え方のモノガミー。こういった考え方があるということは、別の結婚観なども存在するということになります。一体、モノガミー以外にどのような恋愛観や結婚観があるのか考えていきましょう。 

複数の妻 

例えば、イスラーム圏の中には一夫多妻性という婚姻制度をとっている場所があります。 

1人の夫に対して4人まで妻を持つことが認められているため、モノガミーの考え方とは大きな違いがあることがわかるでしょう。さらに、世界の少数民族の中には4人など規定がなく一夫多妻性が認められている場合もあります。 

モノガミーという考え方が「当たり前」ではなく、さまざまな恋愛観があることを覚えておく必要があるのではないでしょうか。 

ポリガミーについて 

モノガミーを理解する上で欠かすことができないのが、ポリガミーという考え方です。言葉は似ているのですが、その考え方は全く別と考えた方がよいでしょう。ここからは、ポリガミーについて考えていきたいと思います。 

ポリガミーとは? 

ポリガミーは、「複婚」とか「多重婚」などと日本語で翻訳されている考え方。3人以上での婚姻をポリガミーと呼んでいるようです。 

ポリガミーは、モノガミーとは違い複数の人と婚姻関係を持つ考え方であり、一夫多妻性という意味ではこれはポリガミーの考え方といえるでしょう。 

ポリアモリー 

ポリガミーを知る際、ポリアモリーという言葉も出てくることがあります。 

このポリアモリーとポリガミーの違いは、婚姻関係に至っているか否かという違いです。ポリアモリーは、特定の人だけでなく複数人と同時に恋愛関係を持つ考え方で、それぞれを遊びではなく本気で愛している…という考え方です。 

ポリガミーとポリアモリーは立場が違いますが、複数の方を好きになる…という点では近しい部分もあるかもしれません。 

ただし、ポリガミーは複数人と婚姻関係にあり、その一人一人に恋愛感情を持っているかは問われていない傾向にあります。 

そのため、考え方としてモノガミーと比較するのであれば、ポリガミーがよいでしょう。 

モノガミーとポリガミーの違い 

前述したように、ポリガミーとモノガミーの違いは結婚観の違いといえます。モノガミーは一人だけと結婚すること。 

パートナーは一人であるべきだ、という考え方です。一方のポリガミーは、複数人と結婚することでパートナーは一人に絞る必要はないという考え方となります。 

どちらが悪いとか良いということではなく、双方の違いをしっかりと理解することが重要でしょう。 

モノガミーが一般的な理由とは? 

日本で育ってきた方の多くは、モノガミーという考え方が一般的だと思っていることでしょう。 

実際に法律でも一夫一妻性のみの婚姻が認められていますし、制度があろうがなかろうが、モノガミーの考え方は普通と思われてる方は国内に多いかもしれません。 

しかし、なぜモノガミーという考え方は日本では一般的なのでしょうか。 

古代ローマ 

日本における結婚観や制度などは、ローマ時代にまで遡ることができるといわれています。 

古代ローマの人たちにとって血統が重要視されており、婚外の肉体関係は基本的に認めらていない歴史がありました。 

家と家がつながる手段として政略結婚が用いられており、そういった意味でモノガミーであることが前提とされてきたのです。 

また、キリスト教が世界中に普及する中で、性欲は罪とされ子どもを授かる行為としてのみ性行為が許されるという考え方が広まります。 

同性愛者たちの性行為が禁止されていた歴史も、こういった考え方によるものといわれているようです。 

西洋の文化が取り入れられた 

子づくり以外の性行為を悪としてきた、キリスト教の教え。 

こういった西洋文化のあり方がさまざまな進化していき、精神的な「恋愛」が高尚なものとされることで恋愛と結婚が結びつき、一夫一妻性という考え方に繋がっていると考えられているのです。 

さて、この西洋の文化を取り入れた日本の明治以降。西洋の文明を学んで模倣するような形で、モノガミー制度が根付いていったと考えられています。 

じつは以前の日本では、あまり浮気自体がいけないという考え方は今ほどなかったといわれています。 

明治以前の日本では、もしかしたらモノガミーという考え方は今ほど理解されていなかったかもしれません。 

ノンモノガミーという言葉 

モノガミーと考える時、ポリガミーやモノアモリーという言葉も理解する必要があるとお伝えしました。しかし、これだけでなく「ノンモノガミー」という言葉にも注目した方がよいでしょう。そもそも、ノンモノガミーとはどんな考え方なのかここで解説していきたいと思います。 

ノンモノガミーとは? 

ノンモノガミーは、モノガミーであることに異論を唱える考え方です。「非一夫一婦制」と日本語で翻訳されることもあります。 

例えば、特定のパートナーがいたり複数の人と関係をもつこと自体を、「自然」だと思うような考え方のことを指しています。 

海外には、このノンモノガミー同士が出会い結婚相手を探せるサイトがあったり、ノンモノガミーを主張する方々のコミュニティもあるといわれています。 

もちろん、前述したように日本でもノンモノガミーの考え方はあったことから、今コミュニティがあるようですがまだまだ少数派です。 

「ノンモノガミー」という考え方やあり方も、否定するのではなく尊重していくことが必要でしょう。 

さまざまな恋愛観を知る 

ここでは、モノガミーについてお伝えしてきました。 

私たちが当たり前と思っていることであっても、その価値観は人によって違うということがあることがお分かりいただけたでしょう。大切なことは、互いの考え方を尊重することです。モノガミーがあれば、ポリガミーというものもある。 

これをきっかけに、恋愛観ということを今一度深く考え直してみてはいかがでしょうか。 

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