STUDENT COLUMN

高校生LGBTsコラム 【パンセクシュアルでイマジナリーフレンド持ちの高校生ですけど 何か? 】

おっと、タイトルですべてを語ってしまった(^ω^)・・・・・・。

どうも初めまして。関西のとある公立高校の一年生の「夢見かふぇらて」と申します。

どうやら自分は人を好きになるのに性別を気にしていないらしい、と気が付いたのは高校に入ってからでした。それまでにLGBTQ+については聞いたことがあったので、もしや・・・と調べたところ、私にぴったりと合っていたのは「パンセクシュアル」という性別でした。

一応、体の性別「女」として生活しておりますが、いつも制服を着る気分は「女装」で、学校でのあだ名は「姐さん」ですw

あと、私には十歳上の男性のイマジナリーフレンド(本題がずれるので詳しい事は調べてください)がいます。良くは覚えていませんが、小さいころからよく遊んでいて、今年の夏に再開しました。彼はほぼ同居人のような関係で、一緒に戯れたり、日々の相談をしたりしています。半分は私の分身のような存在です。

私は小学生のころから、いわゆる「男子っぽい」と言われる属性にいたようです。

小学生のころ、ある男子を好きになりました。理由はその子がとても「あざかわいくて、賢かった」から。

結局告白はしませんでしたが、中学校が分かれるまで、お互い自分のありのままで接していました。

そして中学校で私は演劇部に入り、もちろん三年間ずっと男役でした。過去一で髪が短かった時、ブレザーにチェックのスカートで歩いると、上級生に『え?スカート履いてるってことは女子?でも、そういう男子?』とびっくりされたことがあります(それこそ私の好きな宝塚の男役のような感じでしたw)。          そしてその頃から、同じ部活動の女子が気になりだしました。本や創作が好きで、一見おとなしくまじめに見えるけれど、かなりの天然。最初は普通にきゃっきゃと一緒にはしゃぐような友達でしたが、一緒の高校に進学した辺りから、彼女を好きかもしれないと思い始めました。

話は変わりますが、私はもともと人付き合いが苦手で、人の好き嫌いが激しく、男女関係なく急に接近してきたり、元気な人のそばにいると必要以上にびくびくして、ぐったりと疲れてしまったり、傷ついたりしてしまいます。自分の中での「手をつなげる相手」「キスできる相手」のハードルがとても高いのです。私は少し聴覚や触覚に繊細なところがあり、本能的に自己防衛をしようとしているのかもしれません。

 話は戻って、学校の中で同性の恋バナをしている人は皆無です。それこそ「二次元じゃないと無理」な状況です。異性を好きになるもの、結婚して子供を作るもの、という感覚は、私たちの思っているよりも深く根を張っています。教科書や副読本、普段読む文庫本や漫画、テレビドラマ、そしてウェブの広告にまでそれはきっと私の中にも。

 私のイマジナリーフレンドはすんなりと私が女子を好きなことを認め、「君が一番落ち着いて、楽しそうなのはその子だよな。」と背中を押してくれました。(彼はその子に対しては特に何も思っていないようです。)

 私はいつも、心の中に何かしらのもやもやを抱えています。それが重すぎて疲れてしまった時、それをそっと降ろしてくれるのが私のイマジナリーフレンドなんです。カミングアウトをするのも、彼と話し合いました。何よりも「私」という存在をもっと知ってほしかったから。

 そして、いつもの仲の良いクラスメート達に、「私には実は好きな人がおってな、その子は実は女子やねん。」「私は性別にかかわらず人を好きになる『パンセクシュアル』っていうのやねん。」ということを明るく話しました。本当はとても緊張してうまく話せていたかはよくわかりません。すると周りのクラスメートは少し驚いたようでしたが、「え、でも別に私は何とも思わへんよ、応援する!」と口々に言ってくれました。何とも言えない幸福が、じわりと胸に染み込むのを感じました。

 私の場合は、今は何とか幸せに生活できています。大切なのは、結局死ぬまで一緒にいるのは自分自身なのだから、「自分自身を認めて、否定しないこと」そして、「誰の好きという気持ちも否定しないこと」。私たちは決して「特殊」ではないんです。誰でも、家族や友達がいて、学校にも通っています。相手や期間がどんなであろうと、誰かを好きであることの価値は変わらないはずです。苦しみを抱え込まないこと、自分の生きる世界はあること、これを忘れないでいてください。

公立高校一年生 パンセクシュアル、イマジナリーフレンド

LGBTs学生コラム大募集!

Topics