COLUMN
LGBTイベントまとめ[2020年]東京・大阪・名古屋・福岡etc…高校生が参加できるイベントも。
LGBTであることをカミングアウトできない。また、周囲にLGBTであることを共有できる人がいないという方は少なくないでしょう。日本には、こういったLGBTの方やアライ(理解者)の方々が集まるイベントが数多くあります。
2020年、東京や大阪、福岡、名古屋などで行われているLGBTイベントをお伝えします。高校生が参加できるものもあるのでチェックしてみてください。
LGBTのイベントとは?
LGBTとは、セクシュアル・マイノリティを総称する言葉のひとつです。
- レズビアン
- ゲイ
- バイセクシュアル
- トランスジェンダー
これらの4つの頭文字で構成されている言葉が、LGBTです。もちろん、LGBTが全てのセクシュアル・マイノリティを包括しているわけではありません。
そのほかにもさまざまなセクシュアル・マイノリティの方がおり、それぞれが自分を理解してほしいと考えています。
仲間が欲しい
日本におけるLGBTの割合は、とある調査によると左利きとほとんど一緒といわれています。調査団体によってその数にバラつきはありますが、だいたい10人に1人ほどの割合でLGBTの方がいるといわれているようです
かなり多いイメージですが、それでもLGBTであることを気軽に周囲にカミングアウトできる方は少ないかもしれません。
“自分はセクシュアル・マイノリティだと思う。だけど…それを伝えたら友人たちが去っていくかもしれない”。
“LGBTをカミングアウトしたら職場で働きにくくなりそう…”。
つまり、LGBTを理解してもらえない、ありのままの自分でいられないなど様々な悩みを抱えている方々が集まる場としても、LGBTイベントが存在しているのです。
アライ企画も多い
LGBTの当事者の方がイベント企画を行うことが多いですが、イベントによっては、「アライ」と呼ばれる方々が企画しているものもあります。
アライとは、厳密にいうとセクシュアル・マイノリティとは違うかもしれませんが、定義としては「LGBTを支援する人々」のことをいいます。
LGBTの方々を理解するだけでなく、それぞれの人たちをつなぐことも支援のひとつ。アライの方、そしてLGBTの当事者の方たちが幅広い人たちにLGBTへの理解を深めるためにイベントが開催されているのです。
どのようなイベントがあるか?
では、LGBTの方向けのイベントにはどのようなものがあるのか紹介していきましょう。イベントは、地域ごとにわけて紹介していきます。ぜひ、興味があるイベントに参加してみてはいかがでしょうか。
東京のLGBTイベント
東京で開催されているLGBTイベントを紹介します。
TOKYO RAINBOW PRIDE
東京はもちろん、日本を代表するLGBTイベントのひとつが「TOKYO RAINBOW PRIDE」です。
2012年から開催されている大規模LGBTイベントで、2018年度の開催時には約140000人を動員するなど大きな話題となりました。イベントではさまざまな方が展示ブースを出すのはもちろん、有名アーティストなどがライブを行うなどメディアでも大きく取り上げられているイベントです。
2019年のパレードでは、過去最高の約1万人がパレードに参加したといわれており、海外の大規模イベントさながらの派手な演出が特別感を醸しています。TOKYO RAINBOW PRIDEの開催中には、東京都内でLGBT向けの小規模イベントも同時開催されているので、参加してみましょう。
大阪のLGBTイベント
関西の中心的な存在である大阪。ここ大阪でも大規模なLGBTイベントが開催されています。ここからは、大阪で開催されているLGBTイベントについてお伝えしていきます。
RAINBOW FESTA!
毎年秋頃に開催されている、「RAINBOW FESTA!」。大阪で開催されているLGBTイベントなのですが、京都府や兵庫県、滋賀県といった関西圏の府県が後援をしている関西を包括したイベントとなっています。
RAINBOW FESTA!の歴史は古く、第1回にあたる関西レインボーパレードから13年以上続いている歴史あるイベント。
なんと開催を行う実行委員会はボランティアの有志個人によって運営されており、LGBTを伝えたいという強い思いが伝わってくるイベントとなっています。ボランティアが運営するとはいえ、アーティストパフォーマンスやパレード、各種ブースはかなり充実しており参加者の満足度も高いイベントとなっています。
とくに人気の高い企画はファッションショーや、ステージで行われる「平等結婚式」などだそう。ジェンダーフリーパーティ「X」という、アフターパーティーも人気があるといわれています。関西圏の方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
名古屋のLGBTイベント
中部地方の中心地である名古屋。ここ、名古屋でも大規模なLGBTイベントが開催されているのでチェックしてみましょう。
NLGR+
毎年5月末頃に開催されているLGBTイベントが、「NLGR+」です。栄にある池田公園で開催されているイベントで、毎年さまざまなテーマをベースに開催されています。
2018年度に開催されたNLGR+では、テーマを「リアル」と題し感染症などの問題を取り上げ話題となりました。セクシュアルマイノリティの性とリアルな健康は、今後LGBTを理解していく上でとても重要なテーマのひとつです。
もちろんシリアスな話題だけでなく、「楽しさ、多様性、名古屋オリジナル」がテーマなのでエンターテイメント要素も色濃く出ているところが特徴的。名古屋圏において相当な規模の大きさを誇るイベントですので、ぜひチェックしてみてください。
福岡のLGBTイベント
九州地方の顔である福岡県。ここでも、規模の大きなLGBTが開催されています。紹介していきましょう。
九州レインボープライド
2018年に過去最高となる約7000人を動員した九州地方最大のLGBTイベントが、「九州レインボープライド」です。
福岡市自体が全てのマイノリティの方たちが住みやすい街を目指しているだけに、LGBTへの理解が深くこのイベントも毎年急成長を遂げています。LGBTなどのセクシュアル・マイノリティだけでなく、偏見などから子どもたちを守ることもテーマになっている、ひじょうに興味深いLGBTイベントです。
北海道&沖縄LGBTイベント
本州のイベントにはなかなか参加できない。そんなLGBTの方も少なくないでしょう。じつはLGBTイベントは、北海道と沖縄でも行われているので安心してください。それぞれ、紹介していきたいと思います。
さっぽろレインボープライド
じつは、さっぽろレインボープライドの歴史をひもといていくと古い歴史を持っています。同イベントは、LGBTパーレードとしては日本で2番目古い「レインボーマーチ札幌」が前身であり、その熱意をボランティアの方達が受け継いで今開催されています。
アライの方の協力が手厚い心温まるイベントであり、パートナーシップ宣誓制度やLGBTフレンドリー指標制度が施行されている札幌市らしいフリーダムな雰囲気のイベントとなっています。
ピンクドット沖縄
ピンクドット沖縄は、ピンク色を身につけて集まるイベントです。「性的マイノリティが生きやすい社会を」という願い、思いを伝えるイベントで小規模ながら今成長株のLGBTイベントとして注目されています。
多様なイベント
そのほか、広島の「広島県セクシュアルマイノリティ協会定例交流会」や仙台の「Anego Tea Party」などさまざまなLGBTイベントがあります。もちろん、中小規模のイベントを合わせれば日本国内で数多くのイベントを見つけることができるでしょう。
大規模イベントで仲間を見つけ、さまざまな活動に参加してみるのもよいのではないでしょうか。
高校生でも参加可能
数多くのLGBTイベントは、深夜帯に行われるものなどでなければ高校生でも参加が可能です。とくに、高校生のボランティアが活躍しているLGBTイベントも少なくありません。“自分は未成年だから…”と思わずに、積極的にイベントに携わってみてはいかがでしょうか。
LGBTイベントに参加しよう!
2020年もさまざまなLGBTイベントが開催される予定です。ぜひ、気になったものに参加し、LGBTの方たちと距離を縮めてみてはいかがでしょうか。
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