COLUMN
ジェンダーレスとは?意味とは?男子・女子のファッションや髪型などの特徴も解説。
近年、ジェンダーレスという言葉を多く耳にすることが増えました。
ジェンダーレスと公言して活躍するモデルやタレントの方もテレビや雑誌、ウェブ上で活躍しており、少しずつ理解も進んでいるようです。
ここでは、ジェンダーレスの意味やファッション、髪型などを解説していきます。
ジェンダーとは?
ジェンダーレスという言葉を理解する上で、“ジェンダー”という言葉の意味を理解しておく必要があります。
まず、ジェンダーについて解説していきます。
ジェンダーの意味
ジェンダーとは男性や女性という性に基づいて定められている社会的属性を意味する言葉です。
そのほか、男性と女性や男児や女児といったように、男性か女性かの二つの性における相互関係を意味する言葉です。
男性だから、女性だから、ということが社会的に期待・許容・評価されるなど、性別によって社会的に求められるような相互関係と考えられます。
ジェンダーレスについて
ジェンダーを理解した上で、ジェンダーレスについて考えていきましょう。
ジェンダーギャップ
ジェンダーレスとは、ジェンダーのギャップをなくそうという考え方のことを指しています。
男女の境界線を無くす。また性別で区別しない。こういったジェンダーキャップをなくそうという考え方となります。
近年では、「男らしい、女性らしいということではなく、性の境界線のないファッション」といった意味でも中性的なファッションをしている方も増えてきています。
ジェンダーフリーとの違いとは?
ジェンダーレスと混合されやすい言葉に「ジェンダーフリー」というものがあります。
ジェンダー+自由という言葉は、ジェンダーレスと似たようなイメージですが厳密には内容が変わってきます。ジェンダーフリーは、性別における従来の役割分担にとらわれることなく、個人が自由に平等に行動や選択ができるようにしていこうという考え方です。
男女…つまりジェンダー差別を無くしていく考え方になるのでジェンダーレスと似ているようなイメージでしょう。
しかし、ジェンダーフリーは社会的に男性・女性と区別されている性別と前提とした考え方であり、ジェンダーレスはギャップをなくす、そもそもジェンダーギャップを無くそうという考え方です。
似ているようで違いがあることを理解しておきましょう。
性表現と性自認
ジェンダーレスを理解する上で重要になってくるのが、「性自認」と「性表現」です。
男子、女子にこだわらないことを提唱する考え方がジェンダーレスの重要な考え方であり、性自認といった部分だけでなく「性表現」という要素もジェンダーレスに関係していると考えられています。
男子、女子のどちらでもない…という性自認ではなく、自分をどういった性として表現するか示す性表現という側面もジェンダーレスは持っていることを理解していきましょう。
性自認とは?
セクシュアルマイノリティを定義する要素として知られている、性自認。
ジェンダーレスの考え方にとってもこの性自認の部分は知っておく必要があります。性自認とは、身体の性とは関係なく自分の性別をどう考えているかという要素です。
例えば、身体の性が男性であっても、自分のことを女性だと自認している方は性自認が女性となります。
また、男子、女子という二つの性でくくられることに疑問を持つ方もセクシュアルマイノリティの方はいるのです。男女のギャップを無くすという意味では、性自認はジェンダーレスにとって重要な要素ですのでしっかりと押さえておきたいところでしょう。
性表現とは?
性表現とは、見た目における女性らしさや男性らしさの表現の仕方を意味する言葉です。
簡単にお伝えすると、「自分が、“こうありたい”という性を見た目としてどう表現するのか」ということになります。
性表現は、セクシュアルマイノリティに関わらず自分をどういった性として見せたいかという行動。
どのように自分の性を表現するのかが性表現と理解しておきましょう。
ジェンダーレスのファッション
ジェンダーレスの大切なキーワードは性表現とも考えられます。
とくにジェンダーレスの方で注目されるのがファッション。
どのような特徴があるのでしょうか。
境界線のないファッション
男らしさや女らしさ。こういった価値観を超えていく考え方のジェンダーレスです。
近年、海外のモデルや日本のモデル、タレントなどが男女の境界線がないファッションを提案し、それが若い世代にも大きく影響を与えています。
そういった背景から、「ジェンダーレス男子」「ジェンダーレス女子」という言葉が生まれるなど、より性表現としてのジェンダーレスが広まりつつあるのです。
ジェンダーレスの特徴とは?
ジェンダーレスは、性自認と性表現が組合わさった考え方とお伝えしました。さて、そんなジェンダーレスですがどのような特徴があるのでしょうか。ここでは、ジェンダーレスの特徴についてわかりやすく解説していきたいと思います。
ジェンダーレスのファッション
ジェンダーレスの性表現で多く見受けられるのが、ファッションでの表現です。
前述した通り、「ジェンダーレス男子」「ジェンダーレス女子」といった言葉がありますが、ファッションとしてジェンダーレスを表現する若い方が多い傾向にあります。
ジェンダーレスのファッションの特徴は、「どちらでもない、中性的ファッション」であるところ。女性になりたい、男性としてみられたいといったようなニュアンスではなく、男性用・女性用問わず好きなものを好きなように着こなすというのが、ジェンダーレスのファッションです。
この自由なコーディネートはファッション界でも注目されており、多くのブランドが影響を受けているといわれています。
髪型
ジェンダーレスの特徴として、髪型も女性と男性の中間といった感じのものが多いようです。
男性であれば耳や目にかかるほどの長さ、女性であれば短すぎず長過ぎず、中間的な長さ。“男に見える”とか“女に見える”とかそういったらしさなどにこだわらず、その間くらいの髪型が特徴的です。
メイク
ジェンダーレスの方の場合、とくに身体的な性別が男性な方がメイクすることが多い傾向にあります。
ただし女性になりたいから…という目的ではなく、あくまでジェンダーレスファッションとしてのメイクです。
女性も濃すぎず薄過ぎず、それでいて中性的な個性的なメイクをされる方が多い傾向。あまり女性らしいふんわりしたものより、シャープで男性よりな雰囲気のものが特徴です。
ジェンダーレスの性表現は、ファッションからしっかりと受け取ることができるのではないでしょうか。
ジェンダーレスの有名人
ジェンダーレスを公表しているモデル、タレントの方は少なくありません。とくにその中性的な雰囲気に惹かれている方も多い傾向にあります。一体、どのような方がいるのかお伝えしていきましょう。
ジェンダーレスのモデル・タレント
とくにファッション業界からモデル・タレントになる方にジェンダーレスの方が見受けられます。ゆうたろうさん、こんどうようぢさん、中山咲月さんなどはとくに有名です。
テレビに多く出演していたりゅうちぇるさんも、ジェンダーレスとして話題となりました。男性の性ではありますが美人と呼ばれるモデルもいて、ジェンダーレス社会が少しずつですが理解されてきているのではないでしょうか。
ジェンダーレス診断
インターネット上では、ジェンダーレス診断を無料で行うことができるサイトがあります。
簡単な設問に答えていくと最終的に自分のジェンダーレス度を診断。どのくらいジェンダーレス的な考え方であるか知ることができます。
ただし、あくまで簡単な診断ですのでこの結果で、“自分はジェンダーレスなんだ”と鵜呑みにしてはなりません。
自分の考え方は簡単に決めつけることができないものですので、その診断を踏まえてあらためて自分の考え方を見直してみるきっかけとするような形で考えましょう。
最後に
近年、ジェンダーレス社会に応じて大手企業がLGBTの方も気負いなく使えるトイレを開発するなど、社会全体がジェンダーレスを理解するために動き出しました。
また、漫画「ジェンダーレス男子に愛されています。」など、ジェンダーレスを題材とした漫画なども市販されるなど、少しずつ社会に理解され始めてきています。
とはいえ、まだまだジェンダーレスは誤解されることもあり、一般的な考え方になる途上といったところかもしれません。
これからもセクシュアルマイノリティなどについて知り、さらにジェンダーレスという考え方も理解できるように知識を増やしていきましょう。
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